鄭兄弟の長男でマフィアのボス。台湾出身。
幼い頃に異民族に捧げられる奴隷として兄弟と共に大陸に連れて来られたが、次男の大運を守れず死なせてしまった経験から、元の自分を忘れるほど強さに固執している。左眼は当時弟を庇って潰された。
ドーピングによりキョンシー等の機体を上回る身体能力を得ているが、副作用で人の肉を貪り食らう。過去の因縁から龐穎、鄧尊輝らとは明確な敵対関係にある。
186cm 34歳。一人称は儂。

鄭兄弟の三男。暗殺者。夜目が効き、暗闇の中で行動することができる。短刀やナイフを武器にする。利己的な性格で 単独行動が多い。目的の一致により兄運廈と協力関係にあるのみで、部下になったわけではないと言う。
幼少期の奴隷生活からの解放後、兄や公孫仲と生き別れ状態になり 路頭に迷ったところを呂勇に保護されていた期間がある。彼の元で戦い方を学び、日本語も話せるようになった。
煙草と音楽を好んでいる。一時的に葉仁崇とバンドを組んでいたこともあったが、彼の失踪が抗争の中に身を投じるトリガーになった。スプリットタン。
181cm 27歳。一人称は自分。

鄭運廈の側近。仙人の道術を継ぐ家系の生まれだが、怪我を理由に見放された。運廈とは幼い頃からの友人で 実はずっと彼に惚れている。自身も元は奴隷として連れて来られた存在で、鄭兄弟を支配から解放する過程で膝下を失った。完全な仙人ではないため不老不死ではないが、自然の力を直接の糧にする特異体質の為、容姿の老いが通常の人間よりも遅く 現在も少年の姿をしている。密かに自分の肉体が成熟し、男性らしくなって行くことを嫌悪しているが、リスクの高い義体化と言う手段を それ以上に嫌悪している。
32歳。一人称は私。

清掃屋に所属し 死体や機体の残骸、キョンシーの駆除を行っている。対人は不得手だが凄腕のハッカーで 遠隔からあらゆる機体を操作できる能力を持つ。公孫仲とは同じ一族の出身で 少し離れた親戚関係にあるが、産まれつき道術には才能がなかった。
仕事を共にする機体 廢絕の整備を行うが、廢絕もまたキョンシーである為、彼を人間に戻す技術が欲しいと願っている。本名は公孫 飛(ゴンスン フェイ/こうそん ひ)。
175cm 25歳。一人称は俺。

マフィアのボス。本名は龐 益繫(パン イファン/ほう えきはん)。父は元奴隷商人の龐 益斌(パン イビン/ほう えきひん)。自身も体質を理由に益斌から虐待を受けていたが、幼い頃からの因縁で鄭兄弟とは敵対関係にある。自身と年齢の近い世運とは友人関係にあったと言い張るが、兄運廈の狂気から解放する為に彼を殺したいと願っている。歪んだ執着と愛情の持ち主で、世運と瓜二つな機械人形を弄んでいる。自傷癖、癇癪持ち。産まれつき陽光に当たることができない体質で、全身を包帯で覆い、目を特殊なレンズで保護している。包帯の下には火傷跡を埋める為の刺青が施されている。
183cm 28歳。一人称は僕。

内戦が繰り広げられていた時代に戦地で活躍した、元軍医の1人。他者の人権を弄び、人体を半端な技術で改造し続けている。偽名であり本名を知るものは彼の身近に存在しない。關師櫻の名前はその時代の成功者のものであるが、内戦を収束させた彼の功績を神のように崇めている。行動目的は自らも第2の神になる為の人類の救済だが、そのために人とキョンシー(義体化失敗作)との派閥を創造し、再び内戦へ誘導しようとする形となってしまった。
189cm 推定30代後半。一人称は私。

關師櫻に改造された全身義体のサイボーグ。口と足癖が悪くぶっきらぼうな性格。鞭のように長い尾と黒い蛇のような舌が特徴。戦闘タイプで、關師櫻と陸劫の護衛をしている。自らキョンシーの王を名乗るが、義体化前の記憶が何も残っておらず 己が人間なのか、機械で動く死体なのか、自我の出所を断定できずにいるためである。本名は覚えていないので不明。現在の名前は「疲れた/だるい」を意味する「累了」から。
179cm 義体化当初の年齢は推定23歳。一人称は俺/俺様。

關師櫻が改造したサイボーグ。彼に改造された機体の中では数少ない成功品。政府の人間の息子で、親の一存で技術の発展のための試作品にされた形だが、元々不自由無く暮らして来たためか 自らの境遇を嘆いていない。ホストとして働きながら、關師櫻と累を経済的に支援している。戦闘慣れしておらず喧嘩下手で 所持する日本刀はお飾り同然。累とはお互いの人間時代を知らないが 兄弟機のような関係で、一緒に寝る仲。機体性能を重視した結果2時間程度しか動くことができない身体になった。その為煙草型の充電器を複数常備している。舌が青い。
182cm 義体化当初の年齢は25歳。一人称は私/俺。

月影という組織の生き残り構成員。
元は鄭運廈の同胞だったが、彼の裏切りに遭い瀕死の状態になった。全身の傷跡はその際に付けられたもので 両眼と両手首から先を失っている。眼には機械式の義眼を埋め込む形で生活を送っているが 鬼人化(意識の死滅や新たな機能不全を負うリスク)回避の為高度な義体化をしておらず、物を立体的には認識できていない。
戦うことは不可能であるが 組織の頭脳役として他の戦闘員を使い鄭運廈を追い詰めようとする。
下の名前は不明。
167cm 30歳。一人称はボク。

人間の欲求を慰める為に製造された男娼ロボット。男女関係なく相手をする。ぬいぐるみやアクセサリーなどの可愛いものが大好き。複数存在する量産型機体のうちの一体に過ぎないが、偶然電源の確保に乗り込んで来た累に、なんとなく で愛着を持たれている。
人間に反旗を翻す機能を持たないが、自分の元に来る客の行動を学習し、密かに人間嫌いを拗らせている。右眼は乱暴な客に破壊されたまま修理がされていない。
180cm デフォルトの一人称はお兄さん。

内戦時代に活躍した元軍医の1人。現在は己の過去を隠し、名前を棄て、薬屋として助手ロボットの司銀と共に生活をしている。義体化手術やロボットの製造に詳しい様子を見せるが、人前で技術を披露することは無かった。それどころか執拗にサイボーグを嫌い、博士と呼ばれることを拒む傾向にある。自称平和主義者。
龐穎とは旧知の仲で、裏で彼の組織と繋がっている。龐穎からの依頼により 隠居生活の全面保証、これ以上他者に武力支援をさせないという条件と引き換えに、最期の作品として鄭大運を名乗る機体を製造した。
172cm。30代後半〜40代。一人称は私。

藥師の若い頃の姿。嘗て戦地で多くの人間を救済し、多くの人間を自らの兵器で葬った元軍医。若い頃から天才と呼ばれ、実質彼の技術が終戦へと導いた。当時唯一医療と機械化技術を組み合わせて利用した人間だが、自身の技術は最も醜悪且つ非人道的なものであると言う自負があり、自らの命ごと戦禍に葬る予定であった。しかし、幸か不幸か生き残って終戦を迎えてしまい、己の過ちと その後の大陸の行く末を見守る事となる。表向きは戦死したことになっているが、彼が本当の關師櫻である。現在は技術の神として医者を志す者や機械技師を目指す者の祭壇にその名前を祀られており、彼の模倣犯や 模倣組織を多く世に放つ結果を招いてしまった。現存する各組織、団体にとって 彼の技術の完全再現が権力独占の鍵を握る形となっている。

藥師の助手として造られたロボット。
旧型ボディの為 動作がぎこちなくコンセントプラグを接続しないと動くことができないポンコツ。本来の用途は女性向けらしく 男性に冷たく女性に優しい傾向にある。故に作者であるはずの藥師にもぶっきらぼうな口調で当たるが なんだかんだで従順な様子。作者が同じ為 鄭大運の兄機に当たり、相手が大運の時に限っては男性型であっても物腰が柔らかい。
前身はまだ關師櫻を名乗っていた頃の藥師が造った小銀(シャオイン)と言う名前の 子供の姿をしたロボットだった。司銀と師櫻は共に「スーイン」であり、本来師櫻の名前を受け継ぐ存在は彼の偽物ではなく司銀である。
183cm。12年ほど稼働している。一人称は俺。

内戦時代に活躍した 元軍医の1人。勇(ゆう)は本名で、日本から藥師の補佐役として派遣されて来たが 激戦の関係で現在まで帰国手段を奪われたままである。内戦が鎮圧され間もない頃に 子供だった鄭世運を保護し、生きる術を教え込んだ。現在は拠点を移動しながら診療所を開き、義体のメンテナンスや人々の治療を行い、時にキョンシーを駆除しながら生活している。關師櫻を名乗っている人物と仕事を共にした過去があり、彼の正体の候補を絞りつつ影で動向を探っている。右眼の視力の大半と左手首から先を地雷で失い、対キョンシー用の義手を嵌めている。
185cm 40歳前後。一人称はアタシ。

サイボーグ。鬼人(關師櫻の失敗作)。脳の損傷が酷く正気と狂気を右往左往する。普段はボンヤリしていることが多いが、刺激に弱く 驚いただけで暴れ回る。他者に危害を加える危険性を孕んでいることから、駆除対象として清掃屋に身を追われているが、現在は身柄を呂勇に管理されている。鄭世運とは昔から知り合いで 正気の際に彼に殺されることを本望と述べているが、時折彼に破壊衝動や性的欲求をぶつけようとする。
178cm。推定25歳。一人称はおれ。